ここでは、オルカン(全世界株式)やS&P500のようなインデックスファンドを前提に、毎月3万円を積み立てた場合に「65歳時点で3000万円」に到達するまでの目安をシミュレーションします。参考文献としてはチャールズ・エリスの『敗者のゲーム』の考え方(市場の勝者を追うよりも、低コストで市場平均を素直に受け入れる)が役立ちます。
前提と注意点(必ず確認してください)
- 毎月の拠出:3万円(毎月末に拠出、初期元本は0円と仮定)
- 利回りの想定:年率で3つのシナリオを用意(年4%、年6%、年8%)
- 複利計算は月次複利(年率を12で割った月利)で計算
- 手数料・税金・インフレは考慮していません(実際は影響します)
- 過去の成績は将来を保証しません。S&P500は歴史的に高いリターンを示すことが多いですが変動が大きく、オルカンは地域分散でリスク低減効果があります。
シミュレーション結果(毎月3万円で何年かかるか)
目標:30,000,000円(3,000万円)
- 年率4%(保守的な想定):約 36年9ヶ月(約36.7年)で到達
- 年率6%(現実的な中間想定):約 29年11ヶ月(約29.9年)で到達
- 年率8%(やや楽観的な想定):約 25年7ヶ月(約25.5年)で到達
(計算方法)毎月の積立額PMTを用いた将来価値の公式を使い、月利 r = 年率/12 として FV = PMT × ((1 + r)^n − 1) / r の n(月数)を解いています。
読み替え(年齢別のイメージ)
- もし今あなたが30歳なら:年率6%で約30年で到達 → 60歳前後で達成の見込み
- もし今あなたが40歳なら:年率6%で約30年 → 約70歳で到達(65歳時点では未達の可能性が高い)
- もし今あなたが50歳なら:年率6%では65歳到達は難しく、月額の増額や追加の一括投資が必要
オルカン vs S&P500 — どちらを選ぶか
- オルカン(全世界株式):地域分散が効いているため、特定地域の低迷リスクを減らせます。長期で安定した運用を目指す人向け。
- S&P500:米国大型株中心で過去のトータルリターンが高い時期が多かった反面、米国市場への集中リスクとボラティリティがあります。
- 結論としては「どちらでも良い」が答えです。重要なのは①低コストで②継続して③感情に流されずに積立を続けることです。
実践アドバイス
- 自動積立を設定して、心理的に「続けやすい」仕組みを作る。
- 手数料(信託報酬)をできるだけ低いファンドを選ぶ。長期だと手数料差が大きく響きます。
- 相場急落時に慌てて売らない。長期の複利効果を意識する。
- もし65歳で確実に3,000万円を用意したいなら、年齢に応じて追加拠出(例えば毎月5万円に増やす)や一時的な追加入金を検討する。
具体例:到達を早める方法(簡単な試算)
同じ年率6%想定で試算すると、毎月3万円だと約30年ですが、毎月5万円にすると到達年数はかなり短くなります(概算で約18〜20年台へ)。増額の効果は非常に大きいです。
最後に(参考書籍)
長期投資の心構えや低コスト投資の重要性を学ぶなら、先述の『敗者のゲーム』は入門として有益です。書籍で知識を固めた上で、自分に合うインデックスファンドを選び、まずは継続することを第一に考えましょう。
まとめ
- 毎月3万円を積立て年率6%(中間想定)で運用すると、約30年で3,000万円に到達する見込み。
- オルカンとS&P500はどちらでも良いが、分散・低コスト・継続が成功の鍵。
- 年齢が上がるほど達成に必要な時間が長くなるため、早めの開始か拠出額の見直しを検討する。
- 手数料・税金・インフレ等も考慮して現実的な資産計画を立てること。