無職→投資家に。「倒産ショック」が教えてくれたこと
30代後半で突然の会社倒産に巻き込まれたとき、自分は人生で初めて「底」を見たと感じました。
お金の不安、将来の恐怖、自分への失望。
そこからお金を勉強し、投資に出会い、少しずつ生活もメンタルも立て直してきた経験を率直に書いていきます。
人生を変えた「突然の倒産」と、無職になった日のこと
30代後半。
本来ならキャリア的にも一番安定しているはずの時期に、まさかの会社の突然の倒産。
ある日いつものように出社すると、社長から突然「すまない、今月いっぱいで会社をたたもうと思う-。」
自分は何一つ言葉が出ず、ただ“ぼーっと”その後も話続けている社長を見ていました。2017年の出来事でした。
頭が真っ白になりました。
給料も、生活も、未来も、一瞬で宙ぶらりん。
「え、今日から無職?」という現実を受け止められず、しばらく会社の前で立ち尽くしていたほどです。
ただ、その時の感情だけは今でも忘れられません。
情けなさ、恥ずかしさ、そして恐怖。
お金が無いことの惨めさよりも、「このままじゃ自分はダメになる」と強烈に痛感しました。
失業が教えてくれた「人生の真実」は、誰も教えてくれなかった
倒産して無職になったとき、自分はようやく気づきました。
学校でも社会でも、そして誰からも教えてもらったことのない真実に。
それは、人生は毎日をどう過ごしたかで決まるということでした。
良い習慣も、悪い習慣も、成功も、負債も、全部「毎日の選択の結果」なんですよね。
倒産前の自分は、ただなんとなく働き、なんとなく給料を使って、なんとなく生きていました。
「この先どうする?」と聞かれてもハッキリ答えられないまま、流されるように生きていたと思います。
当時は本気で「後2万円給料が上がれば人生変わるのに」と思っていました。
今だから分かりますが、もし当時給料が2万円上がっていたとしても何一つ変わらなかったと思います。
でも失業して初めて、自分がどれだけ「受け身」で生きていたのかを思い知ったんです。
人生は放っておくと簡単に下り坂になるし、誰も助けてはくれません。
自分の人生を変えられるのは、結局自分しかいない。
そんな当たり前のことを、失業という衝撃がやっと気づかせてくれました。
「変わりたいのに変われない」人間の弱さを理解した
よく「人は変われる」と言うけれど、自分はそう簡単には変われませんでした。
むしろ人は基本的に変わらない生き物なんだと思っています。
ただ、それは悲観ではなくて、現実です。
だからこそ、いきなり大きく変わるのではなく、少しずつ、少しずつ積み重ねるしかない。
そう考えるようになりました。
ちなみに、20年間吸っていたタバコだけは一発でやめました。
理由は「健康」でも「家族」でもありません。
お金が無いのに毎日タバコ代を払うという矛盾に、自分が耐えられなかったからです。
倒産で経済的に追い込まれたからこそ、自分は初めて「お金の重さ」を理解できたのだと思います。
新しい働き先と、月5,000円からの小さな貯金
倒産後、しばらく無職で過ごしていましたが、元同僚が立ち上げた会社に声をかけてもらい、働き始めました。
給料は以前より減りましたが、不思議と「絶望」はありませんでした。
それはきっと、倒産を経験して価値観が変わったからです。
「給料が高いか低いかより、どんな毎日を積み重ねるかが大事」
という感覚が、自分の中に根付き始めていました。
そしてこの頃、月5,000円だけの小さな貯金を始めました。
それまでは何となく残ったお金=貯金という感覚でしたが、
「目標額を決めて、先に別の口座に移して、残りの金額で生活する」
これは自分にとっては大きな一歩でした。
この「少額でも良いから続ける」という感覚が、のちにインデックス投資へとつながります。
投資を始めて理解したのは、結局お金も人生も複利でできているということでした。
インデックス投資に出会い、「少しずつ」の力を知った
月5,000円の貯金を続ける中で、自分は「お金の勉強」を初めて真剣に始めました。
倒産を経験してから、お金に対する価値観がガラッと変わったからです。
昔と違って今は、興味さえ持てばいくらでもYouTubeで無料の知識を得られます。
そして「もっと知りたい」と思ったタイミングで本を買って深掘りする。
これが自分にとって、自然な学習スタイルになりました。
それまでは、給料が入れば使って、スロットに行って、無くなったら我慢するだけ。
今思えば、完全にお金に支配される生き方でした。
でも失業してようやく、「お金の仕組みを知らないと、また同じ場所に戻る」と危機感が湧きました。
そんな中で出会ったのがインデックス投資でした。
自分はギャンブル依存が長かったこともあり、
最初は「投資=パチンコの延長」だと思っていました。
しかし調べれば調べるほど、まったく別物だと分かりました。
積み立てる → 忘れる → 時間に任せるというシンプルさ。
そして「少額からでいい」「長く続けることが価値になる」という考え方に、強く共感したんです。
自分が変われないのは分かっている。
でも少しずつ積み上げることならできる。
そう思って、2020年の1月、証券口座を当時のAUカブコム証券で開設し、
旧NISAのつみたて投資枠で初めて、「eMAXIS Slim 米国株式 S&P500」を1万円分購入しました。
コロナショックが春先におこり、一時はどうなることかと思いましたが結果的には年間40万円の枠満額を積み立てました。
これが人生の転機だったと、今でも感じています。
投資を続ける中で、心まで強くなっていった
投資を始めて4年ほど経った頃(2023年)、気づいたことがあります。
株価が1日で3〜5%下がっても、何も感じなくなっていたんです。
昔の自分なら、間違いなく情緒不安定になっていたはずです。
ギャンブルで大勝ちした日と負けた日のように、感情が乱れて生活さえ左右されていたと思います。
でもインデックス投資を続ける中で、自分は「感情の波」を抑えた生き方を身につけていました。
それは投資によって心が鍛えられたというより、
「毎月淡々と積み立てる」という静かな習慣が、自分のメンタルを安定させてくれたのだと感じています。
もちろん2022年を除き、常に良い相場だったことはかなりの追い風となりました。
この点に関しては本当にラッキーだったと思います。
ギャンブル時代は、ドーパミンを外部から浴びるように求めていました。
でも今は、筋トレやランニング、仕事、そして投資など、生活の中で自然にドーパミンを出せる習慣を作れるようになりました。
これは本当に、「少しずつ」の積み重ねの結果だと思っています。
倒産ショックがくれた“生き方の基準”という財産
倒産から数年経った今でも、あの日の衝撃は強烈に覚えています。
でも振り返ると、自分にとってあれは人生の大転換点でした。
・お金のありがたさ
・毎日の積み重ねの重要性
・人は簡単には変われないという現実に気づいたこと
・だからこそ習慣で未来を作るということ
どれも学校では教えてくれませんでした。
社会でも誰も説明してくれませんでした。
でも倒産を経験して、自分は初めて「生き方の基準」を持てるようになりました。
それは「今日をどう生きるかが、未来を作る」という感覚です。
大げさに聞こえるかもしれませんが、実際その通りだと感じています。
今、無職で苦しんでいる人へ伝えたいこと
もし今、これを読んでいるあなたが無職だったり、会社が嫌で限界だったり、人生に行き詰まっていたとして。
その気持ちは、自分が痛いほど分かります。
ただ、一つだけ言えることがあります。
それは絶望の中でしか見えない景色があるということです。
倒産したあの日、自分は「人生終わった」と思っていました。
でも今振り返ると、そこからすべてが始まりました。
もちろん、無理に前向きになる必要なんてありません。
ただ、今日ほんの1ミリでもいいので、未来の自分にプラスになる選択をしてみてください。
それだけで「静かに」「確実に」人生は変わっていくと感じています。
まとめ
会社の突然の倒産は、自分にとってただのアクシデントではありませんでした。
人生の基準を作り、価値観をひっくり返してくれた出来事でした。
失業の恐怖、惨めさ、焦り。
その全てが、自分を変えるために必要な“痛み”だったのだと今では思えます。
もし今、あなたが苦しい状況にいるなら、焦らなくても大丈夫です。
人生は「少しずつの積み重ね」で確実に変わると、自分は心から感じています。
できることから、ゆっくりと。
未来の自分が「よく頑張ったな」と言えるように、今日を積み重ねていきましょう。
・「まずは月1,000円の貯金からやってみる」
・「証券口座を作るだけでもOK」
・「YouTubeで1本だけインデックス投資の動画を見てみる」
最初の一歩は、小さくていい。それが後で大きな差になります。