「歯を磨く」習慣はなぜ継続できる?
この仕組みが分かれば、どんな習慣も“歯磨きレベル”に昇華できるかもしれない
毎日、当たり前のように歯を磨く。
どれだけ忙しくても、どれだけ疲れていても、ほぼ全員が欠かさない。
でも、なぜかインデックス投資、筋トレ、禁煙、ランニングなどは続かない…。
自分はいつも「継続こそ正義」と思いながら、ギャンブル依存時代には習慣らしい習慣が一つもなかった。
けれど、ある時ふと気づいた。「歯を磨く仕組み」を他の習慣に応用すれば、あらゆる行動が楽になるのでは?と。
その気づきから、自分は筋トレもランニングも投資も、肩の力を抜いて継続できるようになった。
今回は、その“仕組み”について、自分の経験を交えて深掘りしていきたいと考えている。
歯を磨く習慣が「特別に強い」理由は何か?
歯磨きという行動は、人生のほぼすべての人が継続できている超・強力な習慣だ。
しかし、多くの人は「歯磨きが続くのは当たり前」と思っていて、そのメカニズムを気にすることはない。
でも、この“当たり前に続いてしまう仕組み”こそ、習慣化の核心だと自分は考えている。
自分の視点から、歯磨きが続く理由を分解すると、主に以下の要素が存在する。
- ①やらないと気持ち悪い(不快回避の動機)
- ②生活動線の中に完全に組み込まれている(開始のトリガーが自動)
- ③成果の実感を求めていない(評価しない)
- ④他人と比較しない(比較によるストレスがゼロ)
この4つを満たしているからこそ、歯磨きは「頑張らなくても続く」。
逆に、投資・筋トレ・禁煙・ランニングなどは、この4つがほぼ欠けているから続かない。
つまり、歯磨きのように他の習慣を「強制的に頑張らずに続く形」にまで昇華するには、この要素を再現する必要があると思う。
歯磨きメカニズムをどう再現するか? 習慣を“自動化レベル”に持っていく工程
ここでは、歯磨き習慣の4つの特徴を、他の習慣にどう落とし込むかを具体的に解説していく。
自分がインデックス投資・筋トレ・ランニングを継続する過程で実践してきた方法だ。
難しいテクニックや根性論は一切使っていない。
むしろ「いかに自然体で続けられるか」を最優先にしてきた。
①「やらないと気持ち悪い」を人工的に作り出す
歯磨きが最強なのは、
やらないと気持ち悪くなるから
という強烈な不快回避が働く点だ。
では、筋トレや投資やランニングで、この感覚をどう作るか?
自分はまず、
「やらなかった日」を具体的に記録する
という工程を取り入れた。
やらなかった日が可視化されると、想像以上に心理的な“違和感”が生まれる。
自分の場合、筋トレをサボった日は手帳に大きくバツが付く。そのバツを見るのが嫌で、自然とやるようになる。
この「小さな違和感」を積み上げると、最終的に“歯磨きの気持ち悪さ”に近づく。
また、
ごく短い「最低ラインの行動」を決める
ことも重要だ。
筋トレなら腕立て20回、ランニングなら20分を最低週1回、投資なら週1回評価額の確認。
この最低ラインすらやらないと、「気持ち悪い」が生まれるようになる。
② トリガーを固定することで、自動的に始まる仕組みを作る
歯磨きには、「寝る前」「起きた後」という強力なトリガーがある。
人間の行動は、習慣より“トリガー(引き金)”のほうが支配力が強い。
だから、自分は筋トレもランニングも以下のように固定した。
- 起床(スマホ見ない) → バナナ1本とプロテインを1杯飲む → ランニング開始
- 帰宅 → 食事 → 好きなスポーツを見ながら筋トレ開始
- 仕事前 → インデックス投資の評価額を確認 → 仕事開始
トリガーを決めることで、
「やる・やらないを考える」負荷がゼロになる。
この“思考の省エネ化”こそ、自分が習慣を続けられるようになった最大の要因だと感じている。
③ 成果の実感を求めない。「評価しない」のが継続のコツ
投資・ランニング・筋トレが挫折しやすいのは、
結果をすぐ評価しようとする癖
があるからだと思っている。
歯磨きはどうか?
誰も「今日の磨き具合は10点中7点かな」とか「昨日より白くなってるか?」なんて評価しない。
つまり、評価ゼロの状態で続いている。
自分も筋トレ開始初期は胸筋や二の腕を毎日鏡を見ていたが、
これをやめてから劇的に楽になった。
評価しないほうが継続できるという逆説だ。
④ 他人と比較しない。“競う相手は昨日の自分だけ”
歯を磨く時、誰かと比べる人はいない。
「友達は3分磨いているらしい」「芸能人はもっと白い歯だ」など、そんなことを意識しない。
だからこそ、歯磨きはストレスゼロで続く。
逆に、筋トレ・ランニング・投資などは、SNSや周りの人と比べてしまうことで、一気に苦しくなる。
自分も昔、他人の評価額やムキムキ体型を見ては勝手に落ち込んでいた。
でも、ある時に気づいた。「歯磨きは比較しないのに、なんで他の習慣だけ比較するのか?」と。
それ以降、自分は“競う相手は昨日の自分だけ”と決めた。
昨日よりもほんの少しだけ前に進んでいれば、それで十分だと考えるようになった。
この考え方に徐々に変わってから、継続が驚くほどラクになった。
自分を毎日褒める「ようやっとる」。 これは想像以上に効く
習慣が続かない理由のひとつは、
「自分で自分を認められていない」
ことだと感じている。
人は不思議なもので、他人から褒められるよりも、
自分が自分を褒めるほうが継続のモチベーションになる。
自分は毎日、筋トレを終えた後、ランニングした後、評価額を確認後、
心の中で必ず「ようやっとる」と言っている。
これは自分の中で小さなご褒美になるし、「今日も自分を裏切らなかった」という安心感につながる。
他人から褒められる場合との違いも大きい。
他人の評価は“条件付き”であることが多いが、
自分の評価は無条件で与えられる。
だからこそ、習慣を続ける土台として強力なのだと思っている。
歯磨きレベルまで習慣を昇華させるステップまとめ
ここまでの内容を、工程として整理すると次のようになる。
- ①「やらないと気持ち悪い」を作る(未実施を可視化)
- ② トリガーを固定し、自動で始まる仕組みを作る
- ③ 成果を評価しない。評価は継続の邪魔になる
- ④ 他人と比較しない。競うのは昨日の自分だけ
- ⑤ 自分を毎日褒める。「ようやっとる」は想像以上に効果的
この流れに沿って習慣を組み直すと、驚くほど負荷が軽くなる。
気づけば「続けるぞ!」と力む必要もなくなり、自然体のままで積み上げられる。
これは自分がギャンブル依存から抜け出した時にも、投資・筋トレ・ランニングを続けた時にも共通していた感覚だ。
ちなみにインデックス投資の評価額は本来確認する必要はないが、自分は上がっても下がっても評価額を確認することが
「モチベーションUP」に繋がることに気づいたので見るようにしている。
まとめ
歯磨きは、誰もが自然に続けている最強の習慣だ。
その仕組みを分解すると、
「やらないと気持ち悪い」「トリガーが固定」「評価しない」「比較しない」
という、継続に欠かせない要素がすべて揃っている。
この仕組みを投資・筋トレ・禁煙・ランニングなどに応用することで、
どんな習慣も“歯磨きレベル”に近づけられる
と自分は感じている。
習慣の本質は、才能でも根性でもない。
仕組みを知り、自然体で積み上げることだと思う。
今日できた自分に「ようやっとる」と声をかけつつ、
昨日の自分より少しだけ前に進めれば、それで十分だ。
無理せず、焦らず、一歩ずついこう。