2018年3月。
ふと「今日は一日だけタバコをやめてみよう」と思いつきました。
きっかけは時々左胸が強く痛むことがあったからです(※その後健康診断で特に問題は見当たりませんでした)。
それが、すべての始まりです。
気がつけば7年半──。
あの日の「たった一日」が、私の生活習慣とお金の流れ、
そして人生の方向性までも静かに変えていくことになりました。
この記事では、禁煙によって浮いたお金を実際に数字で計算し、
もしそれをインデックス投資に回していたらどうなっていたかをシミュレーションします。
さらに、禁煙で得た“お金以外の報酬”についてもお話しします。
禁煙を始めたきっかけと自分の背景
私はもともと、スロットにどっぷりハマっていた元ギャンブル依存者です。
4号機時代──。
「大花火」「北斗の拳」「吉宗」など、あの頃のスロットは本当に熱かった。
毎日のようにホールに通い、ドーパミンに溺れる日々。
5号機時代もGOD凱旋、ハーデス、そしてジャグラーと打ち続けていました。
当時の私は、
「お金」「時間」「健康」すべてをギャンブルとタバコに捧げていました。
タバコは、ギャンブルと切っても切り離せない存在。
勝っても負けても、とにかく火をつける。
一種の“儀式”のようなものでした。
そんな私が変わったきっかけは、
ある日突然の会社倒産。職を失ったことです。
そのとき初めて、
「このままじゃマズい」と心の底から思いました。
ちょうどその頃、
ニュースで“老後2000万円問題”が話題になっていました。
それを見て、なぜか胸の奥に小さな違和感が残ったんです。
「このまま浪費ばかりしていたら、将来どうなるんだろう?」
そこから、少しずつ生活を見直し始めました。
タバコもスロットも、「やめよう」ではなく「やめてみよう」。
ストイックではなく、自然体で続けられる工夫を意識しました。
「1日1箱500円」で計算する理由
禁煙による“お金の効果”を可視化するために、
ここでは1日1箱=500円で計算してみます。
実際の銘柄や1日の本数等によって多少前後しますが、
ざっくりとした目安としては妥当な金額です。
2018年3月から7年半、
つまりおよそ2,738日間、タバコを買いませんでした。
単純計算で、
500円 × 365日 × 7.5年 = 約1,368,750円
約137万円、つまり「130万円」が浮いた計算になります。
毎日コンビニで500円使っていたことを考えると、
ちょっとゾッとしますよね。
だからこそ、この記事のタイトルは
「禁煙して7年半経ったらお金が130万円浮いた件」なのです。
130万円をそのままインデックス投資に入れたら?
ここからが本題です。
もしこの浮いた130万円を、ただ貯金していたのではなく、
インデックスファンドに投資していたらどうなっていたか。
年利5%(複利運用)で計算してみます。
手数料や税金などは考慮しない、
あくまで“ざっくりした目安”としての試算です。
今回は2パターンで比較します。
- パターンA:130万円を一括で投資した場合
- パターンB:毎月15,000円を積み立てた場合
パターンA:一括投資した場合
130万円を一括で投資し、年利5%で7.5年運用したと仮定します。
計算式はこうです:
1,300,000 × (1+0.05)の7.5乗 ≒ 約1,870,000円
つまり、約57万円の利益がついて、
7年半後には187万円になっていた計算になります。
「禁煙しただけで、資産が増える」──
数字にすると、なかなかインパクトがあります。
しかもこれは、リスクを抑えた年5%想定の運用。
長期的に見れば、決して非現実的な数字ではありません。
禁煙という“節約”が、
そのまま“資産形成”につながるわけです。
パターンB:毎月の積立に見立てて投資した場合
現実的に考えると、「毎日500円が浮く」ということは、
1か月あたり約15,000円(=500円×30日)が自由になるということです。
この15,000円を“そのまま投資信託に積み立てた”と仮定してみましょう。
期間は7年半、つまり約90か月。
年利5%(月利に換算すると約0.004)で積み立てると、
最終的な運用額はおよそ163万円になります。
元本(積立総額)は135万円です。
つまり、約28万円の運用益がついている計算です。
「禁煙するだけで、将来の自分に163万円のプレゼント」。
この言葉の重みを感じます。
もちろん、これは数字上の仮定にすぎません。
けれど、日々の積み重ねが“確かな成果”になる感覚は、
禁煙の継続にも良い影響を与えます。
私が実際にやっていること:新NISAと自動積立
現在私は、2020年から旧NISAで満額積立て、2024年からは新NISAでS&P500に毎月10万円を積み立てています。
禁煙して浮いた分は、
生活費を減らすというより「自動的に投資に回る仕組み」にしています。
タバコ代が浮いても、そのまま財布に残しておくと、
結局どこかで消えてしまうんですよね。
だからこそ、最初から「お金の出口を決めておく」。
これが一番効果的でした。
投資のことをよく知らなかった当初は、
S&P500インデックスファンドを選び、
とにかく“放置”を貫きました。
驚くほどラクです。
禁煙も投資も、「我慢」ではなく「仕組み化」がコツだと思っています。
金額以上に価値がある「時間」と「自由」
ここまでお金の話を中心にしてきましたが、
禁煙によって得られたのは金額だけではありません。
タバコを吸うための時間、喫煙所への往復、
喫煙可能な店を探す手間──。
それらすべてが不要になります。
代わりに得たのは「時間」と「自由」です。
私の場合、朝のタバコタイムがなくなったことで
そのままランニングもしくはウォーキングに置き換わりました。
昼休みはゆっくり食事。
夜は筋トレ。
このリズムが定着すると、
1日を通して“健康的なドーパミン”を出せるようになります。
以前は、スロットやタバコにしか感じなかった高揚感を、
今は運動や自己成長で得られるようになったんです。
これが、私にとって一番の「禁煙の副産物」です。
自然体で続けるためのコツ
禁煙は「意志の力」で乗り切るより、
仕組みと考え方を変える方がずっとラクです。
- 完璧を目指さない:「今日一日だけやめてみよう」で十分。
- 代わりの行動を決めておく:深呼吸・飴をなめる・水を飲むなど。
- 浮いたお金の行き先を決めておく:証券口座の自動積立がベスト。
- 失敗してもやり直せばいい:吸っても、また翌日からでOK。
私自身、最初の1週間、いや1年間はかなりつらかったです。
20年近く続けていた喫煙という習慣を辞めるにはかなりの精神的負荷がかかりました。
辛すぎて夢で煙草を吸う始末。。まさに自分の脳との闘い。脳はタバコを吸わないこの瞬間がどれだけ不幸かを演出してきます。
それでも「今日もなんだかんだで1日吸わなかった」これを毎日積み重ねる。
そして、「この500円が将来の資産になる」と思うと、
不思議とやる気が湧いてきました。
それを1日、また1日と積み重ねるうちに、
吸いたい気持ちは1年を過ぎたころ、ほとんど消えていきました。
禁煙と投資。
どちらも「我慢」ではなく「継続のデザイン」です。
具体的な行動プラン
- 浮いたお金を「別口座」や「投資信託」に自動で回す設定を作る。
- 一括で余裕があるなら、まとまった資金をインデックス投信に入れる。
- 新NISAなどの非課税枠を有効活用する。
- 禁煙中のモヤモヤは、筋トレや有酸素運動でリセットする。
重要なのは、「考えないで続けられる仕組み」を作ること。
自動化してしまえば、努力感がなくなります。
これは投資にも禁煙にも共通する本質です。
禁煙で得た130万円を“資産”として扱う意味
禁煙で浮いた130万円は、
単なる節約ではなく「小さな資産形成の原資」です。
たとえば、将来への備えとして、
このお金を投資に回して複利を働かせる。
そうすることで、時間を味方につけられます。
消費すれば一瞬で消えるお金が、
投資に回すことで「将来のお守り」になるんです。
ギャンブルや喫煙の快感を完全に否定する必要はありません。
あの高揚感を、
“資産を、そして自分を育てる快感”に変えればいいだけです。
私にとっては、
筋トレも投資も、まさにその代替行動でした。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
- 2018年3月に「一日だけやめてみよう」と思った禁煙が、結果的に7年半続いた。
- 1日500円×7.5年=約130万円が浮いた。
- 130万円を一括で投資すれば約187万円、積立なら約163万円に成長(年利5%想定)。
- 金銭的なメリット以上に、「時間」「健康」「心の余裕」が最大の報酬。
- 禁煙も投資も、“我慢”ではなく“仕組み化”と“継続”がカギ。
もし今、「やめようかな」と思っている方がいたら、
どうか完璧を目指さずに「今日一日だけ」試してみてください。
その一日が積み重なれば、
やがて7年半後に、あなたのもとにも130万円と新しい人生が待っています。
禁煙も、資産運用も、そして人生も──
続けるほどに、すべてが複利で返ってきます。
今日が、その最初の一日目です。