朝の空気を切り裂くように走り出す。たった20分のランニングを週3回続けるだけで、これほど気分が変わるとは思わなかった。
きっかけは、ある一冊の本――『運動脳』(アンデシュ・ハンセン著)だった。「人間は、体を動かすことで脳が本来の力を発揮する生き物だ」と語るその内容に、妙に納得したのを覚えている。頭で理解するよりも前に、走ってみたいという衝動が湧いた。
◆ 走ることで、心のノイズが消える
最初の頃は、とにかく朝起きるのがつらかった。スマホのアラームを止めて、もう一度布団にもぐりたくなる気持ちとの戦い。
でも、不思議なもので、いざ外に出て走り始めると、5分も経たないうちに頭の中がスッキリしてくる。
走っている間は、仕事の悩みやSNSの情報も遠ざかる。目の前にあるのは、ただの道路と朝日、そして自分の呼吸だけ。そのシンプルさが、心を整理してくれる。
週3回ペースで続けるうちに、だんだん気づいたことがある。ランニングは「体の健康」のためというより、心のリセットボタンのような存在になっていたのだ。
◆ 『運動脳』に書かれていたことを、体で理解した
本の中でハンセン氏は、「運動は最強の抗うつ剤」と述べている。最初は少し大げさに感じたが、今ではその意味がよく分かる。
ランニングをした日は、仕事の集中力が明らかに上がる。アイデアがスッと出てくるし、イライラしても回復が早い。まるで脳の回線が再配線されたような感覚だ。
走る前と後では、まるで別人のように前向きになっている。体を動かすことで、脳内のドーパミンやセロトニンといった“幸福物質”が自然と分泌される──これが、まさに『運動脳』で書かれていた理論そのものだった。
◆ 続けるコツは「完璧を目指さないこと」
多くの人が運動を続けられない理由は「完璧を求めすぎること」だと思う。毎日走ろうとか、距離を伸ばそうとすると、すぐに挫折してしまう。
私の場合、最初は毎日走っていたけどわずか1週間で膝が痛くなり、膝サポーターを付けたり膝コンドロイザーを飲んでみたりしたが、結局痛みが引かず無期休養を取ることに。。
それから1カ月程経ち、「20分でいい」「週3で十分」と決めてから、継続が楽になった。少し疲れている日でも、「とりあえず靴だけ履こう」と思えば体が動く。結果的に走り出していることも多い。
継続の秘訣は、ハードルを下げることと、自分を褒めること。走り終わった後に「今日もよくやった」と声に出して言うと、驚くほど達成感がある。ちなみに残りの4日間は20分のウォーキングを行っている。
◆ 走ることで人生のリズムが整う
朝は7時くらいに起きていた人間が徐々に早くなり、今では朝5時に起きられるようになった。年齢的なものもあると思う(40代中盤ともなれば割といける)。20代とかでは厳しいかも。。
朝ランを始めてから、生活のリズムが整い、夜の睡眠の質も上がった。以前よりも心が軽く、前向きになっている。
運動は、体を鍛えるためだけのものではなく、人生のチューニングそのものだと感じる。どんなに忙しくても、週に3回、20分だけ自分の時間を持つ。それが、心の安定と集中力の源になっている。
◆ 最後に
『運動脳』を読んでいなければ、私は今でも「運動=面倒くさいもの」と思っていたかもしれない。でも今は違う。走ることが、自分を取り戻すための習慣になった。
たった20分でも、週3でも、やるとやらないではまるで違う。今日もまた、朝の空気を吸い込みながら、ゆっくり走り出す。
🪶 まとめ
- 朝ラン20分×週3回でもメンタルに効果絶大
- 『運動脳』を読むと“なぜ走ると気分が上がるのか”が理解できる
- 続けるコツは「完璧を目指さず、ハードルを下げる」
- ランニングは“自分を整える習慣”になる
- 脚に痛みが出たら、別にウォーキングでもいい